何を描こうかと辺りを見回してみる。
デッサンでワインボトルを描いたことがあったからと、ワインボトルを選ぶ。
ワインにはワイングラス。
そうだ、銀食器に銀のフォークがあったら素敵だな。
そこに食べかけのパンとチーズ!
なんて想像が頭の中を駆け巡る。
私は妄想が好きだ。
だけれど銀の食器もフォークもない。
しかも食材を用意するのも難しい。
視線がウロウロと動く。
美味しそうなカボチャが目に入った。
ワインとカボチャ。
頭の中で、農夫が畑仕事を終えて、自分の育てたかぼちゃを誇らしげに眺めながら
夕飯準備前の束の間の一服を想像した。
本当はグラスにワイン入れたかったけれど、私のものではないので叶わず。
なのでこれは農夫が椅子に座ってワインを注ぐ直前の一瞬を切り取ったもの。
絵を描くこともそうだけど、自分の中で鮮明なイメージがあることで描きやすかったし
私の中でこの初めての油絵は思い入れのある特別な物になった。
